
こんにちは。突然ですが、虫歯によって抜歯しないといけない、何らかのアクシデントなどで歯を失ってしまった状況になった場合、歯が抜けた部分をどのような方法で修復をしたいですか?
本日は歯が抜けた際に歯科医院で行なっている治療方法やそして近年多くの方が施術を希望されているインプラントについて簡単にお話をしたいと思います。
歯が抜けた時の治療法

まず、歯が抜けた場合に施される代表的な治療方法をご紹介します。現在の歯科治療で行われている治療は数種類あり、どの治療法が最適かは、患者さまの口腔の状態や治療目的、患者さまの好みなどによって異なります。
インプラント治療
歯科治療の一種で、歯を失った箇所に人工歯根を埋め込むことで、歯を再生する治療法です。
入れ歯治療(部分入れ歯も含む)
歯を補うために、口の中で着脱できる入れ歯を作る方法です。入れ歯は、プラスチックや金属で作られており、口に入れる前に取り外すことができます。
ブリッジ治療
歯の欠損部分に周囲の歯を支えとして、人工の歯を固定する治療方法です。ブリッジは、周囲の歯の上に被せるようにして作られ、その上に欠損した歯を補う人工の歯が取り付けられます。
上記にあげた治療方法は保険が適用される場合と適用されない場合もあり、また治療期間も異なります。万が一、歯が失った際には歯科医院で相談し、ご自身にとって最適な方法を探してみましょう。
インプラントについて

インプラント治療は、自然な見た目や噛み心地を得られることができ、矯正やブリッジなどの他の治療法と比べ、長期的に見ても効果的な治療法とされ、近年では多くの方がインプラントを希望されています。このインプラント治療は、いったいいつ頃から始まったかご存知でしょうか?
インプラントの歴史
歯のインプラントの歴史は古く、古代エジプト時代には象牙の棒を顎骨に埋め込んで、歯を代替することが行われていたと言われています。しかし、現代のインプラント治療が始まるのは比較的新しい歴史になります。
現代のインプラント治療の基礎は、スウェーデンの医師・研究者のペル・イングヴァール・ブローネマルク氏が築いたと言われています。
1952年にルンド大学の医学部を卒業したブローネマルク氏は、スウェーデン国立研究所のリサーチフェローとして動物の血管を研究することから始まりました。そしてその後、歯科インプラント治療に着目し、研究を進めたようです。
彼の研究は、1965年に偶然に発見された、チタン製のプレートが骨に完全に結合する現象を発見したことから始まりました。この現象をオッセオインテグレーション(骨と統合)と呼ばれ、この現象を応用し、1977年に初めての商業的なチタン製インプラントを開発しました。この開発により、現代のインプラント治療が生まれたと言われています。
その後、インプラントは技術的に進化し、より自然な外観と機能性を持つようになりました。現代のインプラントは、患者の口内に埋め込むために設計されたチタン製の小さなビスを使用し、人工歯を固定することができます。今日、インプラント治療は、歯を失った患者にとって安全で効果的な治療法として広く普及しています。
インプラントの治療の手順

インプラント治療の一般的な手順は、まず、歯科医師が対象となる患者さまの歯と口腔の状態を判断し、インプラント治療が適しているかどうかを判断します。そして次に、インプラントを埋め込む手術が行われます。
手術では、局所麻酔を使用して、顎骨に穴を開け、人工歯根を埋め込みます。その後、人工歯根が骨組織と結合するまで数ヶ月待ちます。
その後、人工歯根に取り付けるためのアバットメント(接合器)が取り付けられ、それに続いて人工歯が取り付けられます。この過程は、通常、複数回の訪問が必要になることがありますが、最終的には、自然な歯と同様の見た目、機能、感触を提供することができます。
インプラント治療の良い点

- 自然な見た目:天然歯に近い外観のインプラントを施した部分は周りの歯とほとんど区別がつかなくなります。
- 機能性:人工歯根を備えており、自然の歯と同様に咀嚼機能を取り戻すことができます。
- 長期的な利益:正しいケアを施せば、長期的に患者さんに利益をもたらします。これは、ブリッジや部分入れ歯よりも優れている点の1つです。
- 健康な歯に影響しない:周りの歯に影響を与えることなく治療が可能です。一方、ブリッジ治療では、周りの歯に負荷がかかる場合があります。
- 快適性:ブリッジや部分入れ歯に比べ、口腔内に違和感を与えることがありません。
これらはインプラント治療の良い点の一部ですが、インプラント治療には個人差があります。必ず治療を受ける前に、歯科医師とよく話し合い、自分に最適な治療法を見つけることが重要です。当医院のインプラント治療にについてもっと詳しく説明をしていますので、こちらもご覧ください。

こんにちは。4月も半ばにさしかかり、桜も散りつつあります。そして厚生労働省が3月13日以降のマスクの着用は「個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本」と発表し、これに伴いマスクを外されて行動をされる方もちらほら見られるようになりました。
約3年近くは対話する相手、街で見かける人々のほとんどがマスクを着用し、オンラインミーティングですらマスクをしての会話をしていた生活でした。そんな生活を経ていきなり「外しても大丈夫!」となると、これもまた今まで抱いたことのない少し奇妙な感覚になってしまいます。
マスク未着用の時間がやっと増えることはとても嬉しいことではあります。しかし今までのマスクをしていた生活のおかげで、すっかりマスクの下はほったらかしになっておられた方も多いのではないでしょうか?
お口周りの肌の弛み、下がった口角、ほうれい線、そして笑うと隠せない歯並びや歯の色など・・・。
例にあげたようなお悩みはお持ちではないでしょうか?
ここ最近当医院でもマスクを外される機会が増えたようで、歯に関するお悩みの相談の中にホワイトニングや歯の矯正についての問い合わせが増えつつあります。本日はこのホワイトニングについて少しお話をさせていただきます。
ホワイトニングの起源
そもそも人類の歯を白くする技術というのは実は何世紀にもわたって何らかの形で存在していました。
約4000年前に古代エジプト人はすり潰した軽石をワイン酢に混ぜてホワイトニングペーストを作りました。白い歯は美の象徴であり、富の象徴でした。また古代ローマ人に至っては尿中のアンモニアを利用して歯を白くしたとも言われています。紀元前でも歯を白く保つ文化があったのが驚きです。
そして世界もすっかり様変わりした1844年、歯のホワイトニングという言葉が初めてアメリカの歯科専門誌に登場しました。この時点のホワイトニングは食品添加物のミョウバンを使用して歯の着色を落として白くする方法でした。そして、その後まもなくして薬品である次亜塩素酸ナトリウムやさらし粉を使用して白くする方法で歯の漂白をする方法も発表されました。しばらくはこれらのホワイトニング方法が続けられていましたが、1877年に歯の表面のエナメル質を溶かすシュウ酸で歯の表面を脱灰させるホワイトニングが登場しました。1884年に入ると過酸化水素を使用したホワイトニングが始まります。
この過酸化水素をしたホワイトニング方法は現在のホワイトニングでも使用されており、光を当てて白くする方法は過酸化水素を塗布する方法が開始されて30年近く後の1918年頃から始まったと言われています。この光を当てる方法は当時歯科医師Dr. Kulsmierによって偶然発見されました。当時彼は自らの歯に過酸化水素を塗布しそのまま日光浴を行い、歯がいつもより白くなっていることに気づきました。この発見が現在のオフィスホワイトニングの元となったと言われています。
ホワイトニングの種類
日本人の歯に対する意識の向上と共に現在はホワイトニングを希望される方は多くいらっしゃいます。そしてホワイトニング技術も長年の研究によって以前よりも簡単に自分に合わせた方法で受けることができるようになりました。ここでは歯科医院で行う方法と自宅で行う方法について紹介いたします。

オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニング方法。
専門知識と技術を持った歯科医師や歯科衛生士がホワイトニング専用の機材と薬剤を使用して施術します。有資格者が行うため薬機法で制限されている高濃度の薬剤を使用するので、歯を白くするスピードがホームホワイトニングに比べて速いとされています。

ホームホワイトニング
自宅でホワイトニングの方法。一般的には歯科医院で一度受診しマウスピースを作ってもらい、薬剤の処方をうけます。薬剤をつけたマウスピースを装着して自分のタイミングでできるのでわざわざ通院する必要がありません。しかし、処方される薬剤はオフィスホワイトニングで使用する薬剤に比べて低濃度のため施術時間や期間が長くなります。
本日は簡単にホワイトニングについてお話しさせていただきましたが、もっと詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

こんにちは。世の中はずいぶん暖かくなり、満開の桜を愛でることができる季節になりました。何年振りかにお花見も今年は解禁となった場所も増えたようで、みなさま今年の春は満喫していらっしゃいますでしょうか?
ところで、先日4月2日は「歯列矯正の日」と言う記念日でした。ご存じでしたか?なかなか歯科に携わっていないと聞いたことが無い記念日ではありますが、実は歯列矯正(歯並びを矯正)に関する業務を担う企業が20年以上も前(2001年4月)に制定した、歯列矯正の重要性をPRするための記念日なのです。なぜに4月2日?と疑問に思われたとは思いますが、それは日付の語呂合わせから。「4(歯)02(列)」、そして日本は4月に物事が新たに始まることが多いため、この4月から矯正を始めるタイミングが良いのでは?と制定の理由になったそうです。
歯列矯正とは?

歯列矯正とは歯並びや咬み合わせが悪いことによって起きる悩みやトラブルを解決することを目的として行われる治療です。歯科業界ではガタガタの歯並び、咬み合わせが悪いことを歯科用語で「不正咬合」と呼ばれ、不正咬合は心身共に負の影響を与える原因となっていると言われています。
歯並びが悪いことによっての不具合
- 歯並びが気になって、人との会話や笑顔に自信を持つことができない。
- 食べ物がしっかりと噛めない
- 口臭の原因になっている
- きれいな発音ができない、滑舌が悪い
- 虫歯や歯周病にかかりやすい
- 肩こりや頭痛、めまい等が多い
上記であげた以外にもさまざまな原因を作る元になっていると言われています。これらの悩みやトラブルの改善を目的とした治療が歯列矯正です。
当医院で行われている矯正方法
当医院で行なっている矯正方法を少しご紹介いたします。矯正方法は色々な種類がり、歯列(歯並び)や咬み合わせの度合いで適切な矯正器具を患者さまにご提案させていただいています。



マウスピース矯正(インビザライン)
薄くて透明な医療用プラスチックでできたマウスピースを装着して矯正します。当院ではさまざまなマウスピース矯正の中でも特に精密な矯正が行えると評価の高いインビザラインシステムを採用させていただいています。
メリット
- 周囲に気づかれにくく、目立ちにくい
- 食事や歯磨きの際に取り外すことができる
- ワイヤー矯正と比べて痛みを感じにくい
- 金属ではないので口腔内が傷つかず、金属アレルギーの心配がない
デミリット
- 適応できる歯並び(症例)に限りがある
- 取り外しができてしまう為、装着時間を守らないと治療の効果が出ない
- ワイヤー矯正に比べて治療期間が少し長めにかかる傾向があります。
ワイヤー矯正:表側矯正(頬側矯正)
歯の表側に「ブランケット」と呼ばれる矯正装置を取り付け、ワイヤーを通し矯正する矯正方法です。幅広い症状に対して、的確に治すことができるメリットがあります。また、ブランケットには金属以外にもセラミックやプラスチック製のものもあります。
メリット
- 様々な歯並びに対応が可能
- 装置が舌に触れないので違和感や発音のしづらさが少ない
- 一般的な矯正方法の為治療費や調節費を抑えられる
- 取り外し不要
デミリット
- ワイヤーや矯正装置が目立ちやすい
- 装着によって痛みを感じたり、金属で口腔内を傷つけたりすることがある
- 硬い食べ物、ねばりの強い食べ物などが制限される(矯正装置が外れるのを防ぐ為)
- 歯磨きしにくい
ワイヤー矯正:舌側矯正(リンガル矯正)
矯正装置を歯の裏側にブランケットを取り付け、ワイヤーを通して矯正する矯正方法です。通常の生活では装置が見えない為、矯正していることが外から見えないというメリットがあります。
メリット
- 取り外し不要
- 歯の表面側からはほぼ矯正装置が見えない
デミリット
- 発音に影響が出やすく、舌に装置が触れる為違和感に慣れるまで少し時間がかかる
- 装着によって痛みを感じたり、金属で口腔内を傷つけたりすることがある
- 硬い食べ物、ねばりの強い食べ物などが制限される(矯正装置が外れるのを防ぐ為)
- 歯磨きしにくい
- 歯科医師の高度な技術が必要な矯正法の為、表側矯正に比べて費用が高くなる

こんにちは。皆さんは「歯周病」と聞いてどんなイメージを持たれていますか?
歯が抜ける病気。歯みがきすると歯茎から血が出てくる病気。高齢者がかかる歯の病気。若者は無縁の病気。など・・・。
歯周病に対するイメージは人それぞれかと思います。そんな歯周病について本日は少しお話をさせていただきます。
歯周病について
歯周病で治療されている年齢層
統計的に歯周病にかかり治療をされる方の一番多い年代は中高年と呼ばれている年齢層に多く、30歳代から徐々に罹患率が増えつつあります。50歳半ばから60歳半ばになるとその割合は50%以上にもなっています。
成人になるにつれて多く見られる病気で、歯周病の前段階として考えられている歯肉炎を含めると、歯周病は日本の成人の8割がかかっているとも言われています。
歯周病菌とは?

歯周病の原因は「歯周病菌」という細菌が原因で発症される感染性炎症疾患の一つです。この細菌は歯周ポケット内のプラーク(歯垢)に生息し、歯の周りの歯ぐきに炎症をひき起こします。そしてこの炎症が進行すると歯を支えている骨を溶かし、最後には支えていた骨が破壊されて歯が抜けてしまうとても怖い病気です。
また、この歯周病は自覚症状が少ないのも特徴で、気付かないうちに進行していることもあります。
まずは歯周病のセルフチェック
【全体】
- 口臭を指摘された・自分で気になる
- 朝起きたら口の中がネバネバする
- 歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
【歯肉の症状】
- 歯肉が赤く腫れてきた
- 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
- 歯肉を押すと血や膿が出る
【歯の症状】
- 歯と歯の間に物が詰まりやすい
- 歯が浮いたような気がする
- 歯並びが変わった気がする
- 歯が揺れている気がする
【判定】
チェックが1~3個の場合:歯周病の可能性があるため、軽度のうちに 治療を受けましょう。
チェックが4~5個以上の場合:中等度以上に歯周病が進行している可能性 があります。早期に歯周病の治療を受けましょう。
チェックがない場合:チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため1年に1回は歯科検診を受けましょう。
日本臨床歯周病学会, 2023, 「歯周病とは?」, 日本臨床歯周病学会ホームページ, (2023年2月16日取得, https://www.jacp.net/perio/about/)
歯周病による大きなリスクとは?
歯周病の進行を放っておくと歯が抜け落ちてしまったり、歯周病の原因である歯周病菌が血液中に侵入してしまうと全身にも悪影響を及ぼします。歯周病菌が原因で心筋梗塞を始め心筋症などといった心臓病、動脈硬化、糖尿病、脳梗塞、胃がん、胃潰瘍、誤嚥性肺炎など、その他にもいろいろな病気がひき起こされていると言われています。
歯周病の治療や歯周病リスクを下げるメリットは?
歯周病の治療や、歯周病リスクを下げる為に日頃からデンタルケアを行うことは、大切な歯を維持することもでき、歯周菌の影響によって引き起こされる体全体のさまざまな病気も予防できると言われています。
歯周病の治療について

歯周病は必ずしも全ての人がかかる病気ではありません。毎日の歯みがきをきちんと行い、定期的な歯科検診で原因であるプラークや歯石を除去する事によっては防げる病気です。しかし、歯周病によっては予防できない特殊なケースがあったりする場合もあります。歯周病の心配がある方は一度歯科医院で受診をおすすめいたします。歯周病の治療には保険適応内で行うことができる歯周病治療と保険適応外の「トータルヘルスプログラム(THP)=根本的歯周病治療」があります。
一般的な歯周病治療
歯科衛生士が担当。保険適用内で歯垢や歯石除去をメインとした治療法。治療によって進行を一旦止めることは可能ですが、またしばらくすると思考や歯石が溜まり、歯周病が再発する可能性が高い。一般歯科医院で受診可能。
THP(根本的歯周病治療)
専門の知識を持った「THP認定歯科衛生士」が担当。保険適用外ではあるが、原因菌をさまざまな検査を行い特定し、歯周病細菌に直接アプローチした除菌、メンテナンスを行う、歯周病を改善していく為の歯周病に特化した専門治療プログラム。歯周病細菌を除菌されるため再発が大幅に抑えられる。
しかし、このTHPを導入する歯科医院は高難度の認定試験に合格したTHP認定歯科衛生士を在籍させる必要があるため、導入医院も限られており、導入された医院でしか受診できない。
歯周病の治療やリスクを減らす為の口腔ケアを行う事によって、長期的に健康維持が期待され、身体全体にもたくさんのメリットがあると考えられています。口腔内の健康状態をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?

こんにちは。すっかり寒さも本格的になってきましたね。先日から全国的な大雪のニュースをよく目にします。
こんなに寒くなると防寒対策の為にいつもより多めの重ね着、外気に触れる面積を極力少なくするために帽子やマフラー、そしてマスクを着用でお出かけの方も多いのではないでしょうか?
そう思うと、ここのところお顔を出しての対面が本当に少なくなりました。マスクを外して表情豊かに会話していた時が懐かしくも感じられるようになりました。
マスクをしていると表情もわかりづらく、会話する際にマスクなしで会話していた時に比べて、会話をしている相手の表情を気にしてしまう事も多少なりとも増えたような気もします。
ところで会話する際に皆さんは相手の方の表情のどの部分を見て会話をされていますか?対話の際に相手の方のお顔を見てお話をされるかとは思いますが、目にいく場所ってどの部分でしょうか?
対話時は相手の目や口元に目が行きがちではないでしょうか?特に楽しい会話の際は口の動きが多くなりますよね。笑いが起こる会話の時は大きくお口を開けて笑えていますか?表情豊かに楽しくお話しされていますか?
さて、本日は素敵な笑顔に関係するとも言われている「口もと」についてお話をしたいと思います。
気になる口もと
目が行きがちの会話中の口もと。人それぞれいろんな「口もと」があります。
会話中にお相手の口もとで気になった経験はありませんか?例えば、不自然なくらいに真っ白な歯、ガタガタの歯並び、目が離せないくらい見えすぎる歯茎など・・・。
面と向かって「眩しいくらいのピカピカの真っ白の歯ですね!」とか「歯並びがすごいね!」、「歯茎が・・・。」なんて言えないので、会話中に心の中で思ってしまったことってないですか?
相手に対して感じてしまったと同時にご自身の口もと、自信ありますか?
きれいな歯・口もとによるメリット
当医院でも口もとに自信が持てなく、大きく口を開いて笑うことをためらっておられる患者様が綺麗な歯・口もとの改善についてご相談を多く受けております。美しいきれいな歯や口もとは表面的にも内面的にもメリットがあります。見た目が美しくなったことにより、内面的に自信が持てポジティブな考えを持てるようになったという方も多くいらっしゃいます。
審美治療で多く相談される内容
審美の観点でよく相談に来られるお悩みは「歯の色」と「歯並び」です。美しい笑顔やきれいな口もとはいつになっても憧れの的、見た目に清潔感を感じるきれいな口もとになってみたいと思われる方が多いようです。
歯の色について

顔の印象は歯の色で変わるとされています。一般的に日本人の歯は欧米人の歯に比べて黄色味がかかっているようです。人種によってエナメル質の違いがあり、日本人はエナメル質が薄い傾向にあり、その下にある黄色味がかかった象牙質が透けて見えやすい為に黄色味がかかっているそうです。またエナメル質が厚いと歯が白く見えます。このエナメル質の差で歯の色が違っているようです。
今現在のご自身の歯の色が気になっておられる方は、一度ご相談してみてください。歯の色のきれいと思う基準は人それぞれ違いますし、ご自身の肌の色とバランスも関係しますのでしっかりと担当医と話し合って決めることをお勧めいたします。
スマイルライン
美しい笑顔に関係していると言われているスマイルライン。スマイルラインというのは軽く微笑んだ際の下唇が描く曲線のことです。その下唇が描く曲線のラインと上あごの歯がきれいに平行に沿っていると美しく見えます。そして上唇のラインから1~2mm程度の歯茎が見えるのが理想的と言われています

「審美」的な観念でのきれいな歯、口もとというのは人によってさまざまなお考えをお持ちではあると思いますが、少しでも自信を持てずに気になる見た目、笑った時に自分でも気になるほど歯茎が見えすぎて気になる、また見える歯が歯並びや虫歯のせいでお口を手で多いがちでお悩みの方は一度ご相談ください。
表面的な治療だけではなく、同時に治療によって食べることや話すことの機能の向上、噛み合わせの力のバランスの持続的な向上にもつながります。

新年に入り、いまだに継続中のコロナやインフルエンザ感染の拡大と何かと感染対策が叫ばれる季節です。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
寒い季節になると暖房で暖まった空気を逃したくないので密室度が高まり、空気は循環しにくくなりがち。人が集まる場所ではマスク着用は感染予防の一つに効果的とされています。
そんなマスク着用生活もすっかり慣れられたとは思いますが、相変わらずマスクによって起こっているトラブルも多く耳にします。そんなトラブルと改善案について本日はお話しさせていただきます。
マスク生活で増えたこと

噛み締め、口呼吸、リモートワークで唾液量の減少、口腔内環境の悪化、たるみ…など気づかないうちに多くのストレスがかかってしまっています。今回は「噛み締め」ついて詳しく紹介します。
噛み締め
噛み締めにはいろいろな種類があります。一般的な症状だと、1箇所で噛み締めしてしまう「食いしばり」や就寝時に無意識に上下の歯を左右にこすり合わせる「歯ぎしり」等。症状は人によって様々です。
噛み締めの原因
マスクを着用することによって起きる噛み締めの原因はマスクのゴム紐が耳を圧迫し身体にストレスを与えていると言われています。そしてそれらのストレスを感じ、無意識に上下の歯を接触させます。人間の体は歯を接触することで思考や運動能力をあげ、ストレスに耐えようとしています。
この接触が噛み締めの状態と言えます。基本的に、唇は閉じているけれど、上下の歯は1mmくらい離れていて噛み合っていないのが、正しい状態です。しかしゴム紐と接触している耳の様々な筋肉に負担がかかり無意識のうちに歯を食いしばってしまいます。
噛み締めによって起こること

知覚過敏や顎の疲れ、肩こり、頭痛などの疲労感につながります。また自律神経失調症やうつ病傾向にある人はこの噛み締めを放置していると持病が悪化してしまいます。
噛み締めの改善方法は?
イメージトレーニング
まずは、イメージトレーニングをすることから始めましょう!外出先や仕事場でよく目にする位置に「噛まない!」などふせんを貼っておくことをオススメします。そして上下の歯がなるべく接触しないように意識してみてください。マスクをしていない時でも顎や首・肩に負担をかけない事が噛み締めの改善に繋がります。
デスクワークの際の姿勢
デスクワークの際の姿勢も注意してみましょう。マスク着用だけでもストレスを感じているに加え、姿勢が悪いとストレスも増加します。マスクを着用しなくても姿勢が悪いと血の巡りも悪くなり、身体に負担をかけます。まず、デスクに座って作業する際は顎を突き出さないようにし、猫背になっているなと感じたら姿勢を正してみましょう。
就寝時
就寝前はアルコール、コーヒーやタバコの摂取を控えましょう。そして寝る直前までやりがちなスマホやパソコンの画面をみないようにしましょう。枕を高くしすぎないことや、片方の顎に偏った力がかかってしまわないように横向きで寝ることを避けましょう。
意識するとそれがストレスと感じてしまいそうではありますが、日常生活でこれらを意識することで噛み締めの改善に繋がります。
マッサージをしてみましょう!
今すぐ試せる噛み締めで使いすぎた筋肉をほぐすマッサージを紹介したいと思います。

①こめかみを手でマッサージ
こめかみの位置をグルグルと円を描くようにマッサージします。

②頰を手でマッサージ
咬筋をほぐすために1回ほっぺたに手を当て噛み締めます。その時にふくらむ頰骨の下あたりに手のひらを当てかるく押し込みながら10秒ほど小さく円を描くようにマッサージしてください。少し痛いくらいの強さでマッサージするのがポイントです。
顎の痛みや噛み合わせが気になる場合は
いつでもご相談ください!